1日約120kmを走る配達バイクで検証
- Yosuke Suga
- 7月6日
- 読了時間: 7分
更新日:7月27日
走行7万km超のシグナスに「Eurol Sportbike 5W-40」を使用
エンジンオイルの性能は、最高出力や交換直後の印象だけで判断できるものではありません。
毎日の長距離走行、頻繁な発進と停止、低速走行、長時間の連続運転。配達用バイクには、サーキット走行とは異なる厳しい条件が重なります。
今回、走行距離7万kmを超えたヤマハ・シグナスにEurol Sportbike 5W-40を使用し、実際の配達業務を通じて、エンジンフィーリングや燃費の変化を検証しました。

テスト車両と使用環境
使用車両: ヤマハ・シグナス
車両走行距離: 7万km超
主な用途: 配達業務
1日の走行距離: 約120km
従来使用オイル: 国内ブランドの全合成油10W-40
従来使用オイルの価格: 1Lあたり税込3,000〜4,000円程度
テストオイル: Eurol Sportbike 5W-40
今回使用したシグナスは、走行距離7万kmを超える過走行車両です。
オーナーは配達業務で毎日約120kmを走行しています。短距離の買い物などに使われる一般的なスクーターと比べ、走行距離、使用時間ともに非常に多い車両です。
従来使用していたのは、1Lあたり税込3,000〜4,000円程度で販売されている国内ブランドの全合成油10W-40です。
低価格帯の鉱物油からEurolへ交換した比較ではなく、従来から一定価格帯の全合成油を使用していた車両での検証となります。
全回転域で加速が滑らかになった
Eurol Sportbike 5W-40へ交換後、オーナーが最初に感じた変化は、加速の滑らかさでした。
低回転から高回転まで引っかかるような感覚が少なくなり、エンジンがスムーズに回転するようになったとのことです。
また、これまでと同程度の速度に到達する際、以前より低い回転数で走れているように感じる場面もあったといいます。
同じ車両を毎日使用しているオーナーが、交換後に車両全体の走行フィーリングの変化を明確に感じたことは、今回確認できた事実の一つです。
低中回転のトルク感は減少、高回転の伸びは向上
すべての変化が、一方向に良くなったわけではありません。
オーナーからは、低回転から中回転域で感じていた力強さが、以前よりも弱くなったように感じるという評価もありました。
その反面、アクセル操作に対するレスポンスは良くなり、高回転まで非常に滑らかに回るようになったとのことです。
特に比較的速度を維持しやすい幹線道路では、高回転域の伸びとスムーズさが気持ちよく感じられたといいます。
オーナーの評価を整理すると、次のような傾向です。
良くなったと感じた点
低回転から高回転までの加速が滑らかになった
アクセル操作に対するレスポンスが向上した
高回転までスムーズに回るようになった
幹線道路での巡航や加速が気持ちよくなった
好みが分かれると感じた点
低中回転域のトルク感が以前より薄く感じる
細い道や裏道を低速中心で走る場面では、従来のフィーリングの方が扱いやすい可能性がある
つまり、力強く前へ押し出す感覚よりも、レスポンスと回転の滑らかさが際立つフィーリングに変化したと考えられます。
ただし、実際にエンジンのトルクが低下したのか、高回転まで軽く回るようになったことで、相対的に低回転域の力感が弱く感じられたのかは、体感評価だけでは判断できません。
アイドリング時の音が静かになった
音についても変化が確認されました。
Eurolへの交換後は、アイドリング時のエンジン音が以前より静かになり、エンジン全体の機械音も多少穏やかになったとのことです。
高回転まで回した際の音量には大きな違いはありませんでしたが、音質には変化を感じたといいます。
今回の評価は、測定機器による騒音値ではなく、同じ車両を日常的に使用しているオーナーによる体感評価です。
それでも、毎日長時間乗っているオーナーがアイドリング音と音質の変化を認識したこと
は、今後検証を続ける価値のある結果といえます。
燃費はわずかに改善したが、明確な差はなし
燃費については、Eurolへの交換後にわずかに良くなったように感じられました。
しかし、5回の給油を通じて確認した範囲では、従来と比較して明確な差といえるほどの改善はありませんでした。
今回の結果から、Eurolに交換すると燃費が向上すると結論づけることはできません。
現時点でいえるのは、燃費が悪化する傾向は確認されず、改善していたとしても小さな範囲にとどまったということです。
5W-40と10W-40の違いだけでは説明できない
今回、従来使用していたオイルは10W-40、Eurolは5W-40です。
どちらもエンジンが温まった状態での粘度区分は「40」です。今回感じられた高回転の伸びや低中回転域のフィーリングの違いを、単純に5Wと10Wの違いだけで説明することはできません。
実際のフィーリングには、ベースオイル、添加剤、粘度特性、せん断安定性、摩擦特性など、複数の要素が関係します。
また、従来使用していたのは1Lあたり税込3,000〜4,000円程度の全合成油です。
今回の結果は、安価なオイルから高価格帯のオイルへ交換したことで生じた単純な価格差の比較ではありません。
ただし、価格だけでオイルの性能や品質を判断することもできません。今回確認できたのは、オイル交換後に走行フィーリングが変化し、その変化を日常的に乗っているオーナーが体感したという事実です。
今回のレビューは交換後約1週間の初期評価
今回のレビューは、Eurol Sportbike 5W-40へ交換してから約1週間使用した時点での評価です。
この期間に、オーナーからは次のような変化が報告されました。
低回転から高回転まで加速が滑らかになった
アクセル操作に対するレスポンスが良くなった
高回転までスムーズに回るようになった
アイドリング時のエンジン音が静かになった
高回転時の音量には大きな差がないものの、音質が変化した
低中回転域のトルク感は以前より薄く感じられた
燃費はわずかに良くなった可能性があるが、5回の給油では明確な差は確認できなかった
今回確認できたのは、あくまでも交換後約1週間における初期のフィーリングです。
一台の車両、一人のオーナーによる体感評価であり、すべてのシグナスやスクーターで同じ変化が現れるとは限りません。
本当の検証は、ここから始まる
Eurolが重視しているのは、交換直後だけ性能が高く感じられることではありません。
高品質なベースオイルを採用することで、走行距離や使用時間が増えても、油膜性能やエンジンフィーリングをできるだけ長期間維持することを目指しています。
しかし、今回のレビューは交換後約1週間のため、Eurolの特徴としている「長期間にわたる性能維持」については、まだ評価できていません。
オーナーによると、これまで使用していた国内ブランドの全合成油10W-40では、交換時期が近づいた状態と、新品オイルへ交換した直後で、エンジンの回転感や走行フィーリングに明らかな違いを感じていたとのことです。
ただし、これは当該車両におけるオーナー個人の体感であり、従来使用していた製品の性能や耐久性を一般的に評価するものではありません。
従来と同じ交換サイクルで性能維持を検証
次回は、従来のオイルと同じ交換サイクルまでEurol Sportbike 5W-40を使用します。
交換時期を迎えた段階で、交換直後に感じられた次の特徴が、どこまで維持されているかを確認します。
加速の滑らかさ
アクセルレスポンス
高回転域の伸び
低中回転域のフィーリング
アイドリング時の静粛性
エンジン音の変化
燃費
オイル交換前後の体感差
その後、新品のEurol Sportbike 5W-40へ交換し、交換前後で明確なフィーリングの変化が現れるかを比較します。
新品への交換後に大きくフィーリングが改善するのであれば、使用期間中にオイルの状態や性能が変化していた可能性があります。
反対に、交換前後で大きな違いを感じなければ、一定のフィーリングが交換時期まで維持されていた可能性があります。
ただし、体感差だけでオイルの劣化状態を正確に判断することはできません。
車両の状態、気温、走行ルート、積載量、駆動系の摩耗なども走行フィーリングに影響します。そのため、次回の検証でも結果を断定するのではなく、同じ車両を毎日使用するオーナーによる継続的な評価として記録していきます。
今回の約1週間のレビューは、その検証のスタート地点です。
次回は従来と同じ交換サイクルまで使用した結果と、新しいEurolへ交換した際の変化を比較し、交換直後だけでは分からない長期的な性能維持について検証します。
良い結果だけを取り上げるのではなく、性能の低下を感じた場合や、従来使用していたオイルとの差が確認できなかった場合も含め、事実に基づいて公開していきます。


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